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がん保険の診断給付金と医療費控除(補足説明)

 千葉市の税理士ふくやまです。

 先日、がん保険の診断給付金と医療費控除について書かせていただきましたが、私の想像を超える反響をいただきました。

 このブログはややこしい税法の話題をあえて法令条文や通達などの出典まで書かないことで普通の方々が内容をイメージしやすいことを第一に書いていますので、問題点を深く掘り下げるとかえって混乱するかもしれません。

 今回はちょっとだけ法令などの引用も含めて書きたいと思います。

 いわゆるがん保険で給付される診断給付金ですが、一言で診断給付金といっても生命保険会社によって内容が異なるようです。
 具体的かつ個別の検討は実際に契約されている生命保険の約款を確認するしかないのですが、今回は私が募集代理店を受託している保険会社(A社とします。)のがん保険(2011.2.23現在発売中)の約款をもとに説明させていただきます。

 A社のがん保険(特約部分は除いています)の給付金は以下のようになっています。

・診断給付金⇒がんの確定診断がされたことにより支払われる。

・診断給付年金⇒がんの確定診断がされた日から1年~4年後に生存していることにより支払われる。

・入院給付金⇒がんにより入院したときに入院日数に応じて支払われる。

・通院給付金⇒入院給付金の対象となる継続5日以上の入院の退院の日の翌日以降365日以内の期間に通院した時に通院日数に応じて支払われる。

・死亡保険金⇒がんを直接の原因として死亡したときに支払われる。

・死亡返戻金⇒がん以外の原因で死亡したときに支払われる。

 ここで、医療費控除について考えてみましょう。

所得税法73条第1項では

居住者が、各年において、自己又は自己と生計を一にする配偶者その他の親族に係る医療費を支払つた場合において、その年中に支払つた当該医療費の金額(保険金、損害賠償金その他これらに類するものにより補てんされる部分の金額を除く。)の合計額がその居住者のその年分の総所得金額、退職所得金額及び山林所得金額の合計額の百分の五に相当する金額(当該金額が十万円を超える場合には、十万円)を超えるときは、その超える部分の金額(当該金額が二百万円を超える場合には、二百万円)を、その居住者のその年分の総所得金額、退職所得金額又は山林所得金額から控除する。

とあります。

 このカッコ書き(保険金、損害賠償金その他これらに類するものにより補てんされる部分の金額を除く。)に該当する給付が医療費控除を受ける際に支払った医療費から差し引く金額になります。

 では、医療費を補てんする部分とはどういうものでしょうか。

 保険金給付について言えば、入院・治療・通院に対応した給付となります。

 A社のがん保険の給付金では、入院給付金、通院給付金が該当します。

 したがって、がんの治療に支払った医療費を医療費控除額に算入する際には、入院給付金と通院給付金を保険金等により補てんされた金額として差し引くことになります。

 診断給付金(診断給付年金)は治療の有無にかかわらず、がんの確定診断がされたことにより支払われるのですからそもそも保険金の給付目的が医療費の補てんではないのです、例えが適切ではないのかもしれませんが、お見舞金のような性格の給付と言えます。

 所得税基本通達73-8(2)にも
 医療費を補てんする保険金等とは損害保険契約又は生命保険契約(これらに類する共済契約を含む。)に基づき医療費等の補てんを目的として支払を受ける傷害費用保険金、医療保険金又は入院費給付金等(これらに類する共済金を含む。)
 とあります。

 インターネットで検索をすると様々なことが書かれていますので私が書いたことと反する記述も多々あるようです。

 法律の読み方による見識の相違もあるのかもしれません。

 保険商品(約款)により給付金の呼び名と給付原因が私が示した前提とことなるものもあるのかもしれません。

 最終的には契約されている保険の約款を確認いただきご自身で判断される必要があることはご理解いただきたいと思っております。

 今回、メールや電話等でご連絡をいただいた皆様には同業者も含めて個別にお返事をさせていただいておりますが、時節柄私のブログも検索されて参考にされているようですので補足説明させていただきました。

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コメント

No title

つまり、<span style="background-color:#FFFF00;">がん</span>の<span style="background-color:#FFFF00;">診断給付</span>金は、所得とみなされるということでしょうか

<span style="background-color:#FFFF00;">がん</span>保険に加入しようといろいろ探していたらこちらにたどりつきました

考えもしなかったことでおどろいています

300万円を給付されると所得税でいくら払うようになってしまうのですか?おちおち治療もできないハットトリックです。

麻生氏が医療費の公平をと考えておられるようでまたTPPもあり 考えるところたくさんありますね。
お互い健康に注意して頑張りましょう

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